大阪で保育士をされていた植村さんは現在、木の工房を営まれている種子島出身のご主人と共に八年前に須崎に移住されました。
 「主人の大学が高知県で、その時に主人がこの地を気に入ったんです。海があって暖かく、土佐人の表裏がなくて、表現がストレートで、ラテン系であとくされがない人柄。海山川も面白い。そんなところで住みたいと思い二人で須崎へやってきました。」

 植村さんに須崎の暮らしについて伺うと、
 「暮らしだしたら、近所の方々がいろんなものを差し入れしてくれるんです。野菜が玄関のノブにおいてあったり、魚を丸ごと頂いたり(笑)。 お年寄りばかりの集落なので若者を歓迎してくれました。こんなちょっとしたおもいやりのあるところが高知に移住者が多い理由かもしれませんね。」
 「田舎の生活は忙しいんですよね。うちの場合、春は畑仕事、田んぼの準備から始まって、山菜とり、夏は草むしり、海川あそび、秋は山の幸穫り、稲刈り、冬は薪の準備…。田舎でゆっくりのんびり…と思っていたらあてがはずれるかも。生きている実感を味わえる忙しさです。」

 須崎に移住されてから、土佐町の土佐自然塾・ゆうきの学校で有機農業の勉強をされた植村さん。
 「須崎に来てから子どもを授かったんですけど、将来子どもが大きくなって(笑って暮らせる環境をのこさなアカンのとちゃうか?私になにができるんやろ?)と思う日々を送っていたんです。そんなときに知ったのが土佐自然塾という有機農業の学校だったんです。取り寄せた資料に有機の畑には微生物がたくさんいて、汚染を分解すると書いてあり、(私これせないかん!)とすぐに入塾を決めました(笑)。」

 土佐自然塾を卒業後、自宅近くの畑を借りて、無農薬の野菜と米を作られています。
 「毎日、自然と格闘してるんです。畑がイノシシの被害にあったりして(笑)。その分自分で作った野菜やお米を食卓に並べると喜びを感じますよ。初めて収穫した野菜はうれしくてうれしくて野菜の写真を撮りまくりました(笑)。」

 現在、お子さんを三人持つ植村さんに、須崎の子育て環境について尋ねると、
 「須崎は子育てには良い所。自然が遊びのフィールドです。田舎は都会にあるようなものはありませんが、土・水・おいしい空気・山・川、自然は充分ある。これが本当の豊かさ。わたしはこれからは田舎の時代だと思います。」

 最後にこれから移住を考えている方へのアドバイスを伺いました。
 「是非現地へ足を運んで土地の空気を吸って、地面に足をつけて、いろんな人と知り合ってもらいたいです。正直、人付き合いの難しさも移住者としてありましたが、結果として、今の人と人との付き合いがあるように思います。これから移住してくる人にも、『人付き合いだけはちゃんとするように』って言いたいです。」





須崎への移住に関するご相談・ご質問等、お気軽にお問い合わせください。